江戸時代はご存知の「吉原遊郭」が公許の娼妓制度として知られるが、維新の明治政府において公娼廃止を打ち出すも実現には至らず、昭和の敗戦後にJHQ(米国進駐軍)によって禁止令が通告された。が、そのあと1958年(昭和33年)4月から、前年国会で決まった「売春防止法」が実施され、遊郭、赤線など公認の売春機関が完全に消滅した。
僕はかつて花柳界で発行していた機関紙に永い間、関わっていたので、遊郭などは年代的に体験する機会はなかったけれど、その方面の史実に興味があって随分調べた。現代では人身売買などずっと昔の話のようだが、日本でそうした事由が無くなってからまだ80年にも満たない。例えば医学関係でもその教育や研究のために必要な人体の解剖も日本の場合は江戸時代の後期であり、西欧に比べて300年も遅れているようだ。

その遊女のことは、一昨年(平成26年4月)に亡くなられた医師で小説家の渡辺淳一先生の著作『白き旅立ち』に詳しく書かれています。
さて、いまは梅雨の真っ最中でなんとも鬱陶しい毎日ですが、救いはこの時期に潤う紫陽花でしょうか。季節の変わり目はどうも体調も戸惑うみたいで疲労感と眠気になやまされますが、これも歳のせいでしょうかね。其処かしこに咲く紫陽花に命の尊さを感じると言ったら、ちょいと大袈裟ですか・・・・・。
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