2015年9月7日月曜日

盛岡を訪ねて!

 先日、遅まきながらの夏休みを取って東北は岩手県盛岡市と八幡平へ出かけてきました。プライベートな息抜きが目的で、観光よりも休養に重心を置いた3泊4日のぶらり旅。

 盛岡は行きたいと想いながらこの歳まで果たせなかった憧れの地で、石川啄木や宮沢賢治が青春時代を過ごした、その空気を嗅ぎたい、そんな淡い期待があったからです。

 啄木は若干26歳で逝き、啄木より10歳年下の賢治も37歳で亡くなっている。当時の日本人の寿命が人生50年の時代とはいえ短命過ぎますよねぇ~。


 盛岡市内には啄木や賢治が過ごした頃の建物が重要文化財としていくつか現存していて、上の写真もそのひとつで、東京駅と見紛うほどですが、当時の盛岡銀行で現・岩手銀行中ノ橋支店。重文として景観が保たれていますが、東京駅の設計者・辰野金吾の作なので似ているはずで、盛岡のほうが先に建てられたそうだから、当地の先進的な文化程度もうかがえます。

 また、同じ市内中ノ橋の「もりおか 啄木・賢治青春館」(写真下)も、外装は当時のままで南部藩士が設立した第九十銀行の洋式建築を、現在の資料館兼催事場にしています。

 平成のこんにち、人生80年の長寿を謳歌するも果たして充足、充実となると、わが身の未熟さに恥じ入るばかりですが、かの時代や先達の豊かさに救われます。

 先人には今の日本も21世紀に突入した世界の動向も想像の彼方でしょうが、どんなに時代が変わろうとも過去の歴史を無視しては生きて行けないのが人生、なんでしょうね。


                                           

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