映画は好きでよく観るが、映画にもいろいろあって、いつの間にか“好みの映画”というものが自分の中に定着している。現在は邦画、洋画を合わせて年間1200本余も公開されるので、とても観きれないから見逃がしている映画も多い。だからロードショウは私的に興味を惹かれる作品を選んでしまうので、観る映画はかなり片寄っているはずである。
ただ、私自身が純粋な観客ではなく業界内の人間なので、一般の鑑賞者には成り得ないことをお断りしておかねばならない。というのは、映された映像の裏側を推し量ったり、技術的な方法を探るのが楽しみで、そこに描かれている物語(ストーリー)に集中できないところがある。どうしても創り手の側に立つて観てしまうのは商売柄か、致し方ないところだ。
ところで、SFもの映画はあまり観ない部類だが、昨日、DVDでクリストファー・ノーラン監督の『INTERSTELLAR / インターステラー』を観賞した。去年(2014年)公開された作品で、その年の観客動員のベストワンという栄誉に輝き、大変評判になった映画だが、公開時には観る気になれなかった。しかし、圧倒的な支持を受けた映画はやはり気になるのでどんな映画かと・・・。
ご覧になった方も多いでしょうが、この物語は異常気象?か何かで地球が壊滅状態になり、人類滅亡の危機に瀕して、人の住めそうな惑星を探しに宇宙へ向かうというもの。VFXなどを駆使して近未来の時代設定で壮大な宇宙の探求がスリル満点に展開される。これを大型スクリーンの映画館で観たらさぞ迫力があり、観客は圧倒されるだろう。
科学に基ずく空想映画として面白いし、映像も素晴らしいのだが、勝手に私見を申し上げれば、人類滅亡の危機が迫る地球の終末期に「国家」という形態が残っているのか、そして、アメリカ国旗を掲げた人たちだけがNASAから宇宙へ人が住む星を探しに行ける、というのも解せない。こうした点で、SFものドラマは個人的にはどうも好みの映画が少ない。
なを、近況を。来月10日すぎに撮入予定のただいま台本待ち。
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