2015年3月22日日曜日

アラブの春は?

 北アフリカのチュニジアで外国人観光客らを狙ったテロ事件が発生し、イギリス人やベルギー人らに混じって日本人も3人の死亡、3人が負傷するというニュースが飛び込んできた。

 そして、この犯行がイスラム過激派グループによるものだということで、ジャーナリスト後藤健二氏の悲惨な事件に次いで、日本人には衝撃が大きかったね。

 2011年の「アラブの春」はチュニジアで始まり、アルジェリア、リビア、エジプトと北アフリカの各国へ民主化運動が広がったが、私はその翌年にエジプトの首都カイロへ行った。

 いま顧みると、ちょうど動乱の隙間だったようで、異国の文化に触れたいという観光気分の旅行だったが、帰国した翌年には政変の様相を呈してきた。

 カイロにはイスラム教徒によってつくられ長い間繁栄した街(地区)があって、沢山のモスクが建ち並び、私はそのひとつムハンマド・アリ・モスクを見学した。

 イスタンブールのブルーモスクを模して造られ、エジプト独立の功労者ムハンマド・アリによって1857年に建てられたそうが、とにかく荘厳で美しい。

 イスラム教徒の大半は敬虔な信仰者、最近のテロの横行とその被害が身近に及ぶ状況は「人生、なにが起きるかわからない」にしても、歴史的な異常事態に違いない。

カイロのイスラム地区にあるムハンマド・アリ・モスク

 なにせ、わが国の総理大臣安倍晋三さんを名指しでイスラム過激派ブループが標的にしているのだから、下々のわたしらも遠い外国のテロ騒動では済まなくなりましたよ、みなさん!
                                                                                                                                   

0 件のコメント: