2014年5月29日木曜日

トルコ映画がパルムドール

 今月開かれた「第67回カンヌ国際映画祭」は、コンペティション部門(参加・計18作品)から選出される同映画祭の最高賞パルムドールに『ウィンター・スリープ』(ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督)というトルコ映画が受賞したそうです。いずれ日本でも公開されるんでしょうが、早く観たいですね。


 なお、日本のメディアが有力視していた河瀨直美監督の『二つの目の窓』は公式上映のあと、観客の拍手がやまない盛大な歓迎ぶりも受賞は叶わなかった。河瀨監督ご自身も今作に並々ならぬ想いがあったようで無念だったでしょうが、要は審査員側の視点や感性にも左右されるものでしょうからね。


 ただ、数ある映画祭のなかで、このカンヌ映画祭は公平感があって毎回注目してるのです。ですから、商業的すぎるアメリカのアカデミー賞よりは興味をそそられます。もっとも、米アカデミーは一国内の映画祭で国外からの参加を受け入れていますけれど、それは「外国部門賞」という括りですからね。 

 
 今回のカンヌのコンペ部門では、かつて若いころ仏映画『勝手にしやがれ』などヌーベルバーグの旗手として心酔したジャン・リュック・ゴダール監督が『言語よさらば』という3D技術を駆使した新作で参加していて、審査員賞を獲りました。83歳ですが歳は関係ないですね。


 審査員賞はゴダール監督と、カナダの若干25歳、グザヴィエ・ドラン監督の『マミー』に贈られたが、これもカンヌ国際映画祭らしい選択だと思います。私などこれまでカンヌを通じて随分いろんな国の映画を観られたし、それらの作品に人として心を揺さぶられてきたような気がします。


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