2013年5月27日月曜日

年寄りの冷や水?

 2年前の3.11東日本大震災が、M8級という大きな規模であっても、もし「地震」だけだったらあれほどの災害にはならなかったでしょうね。たら・れば、を言っても詮無いことですが、あの地震に「津波」が加わってなかったら、家屋の倒壊も死傷者の数も、そして何より原発の事故も、被害はかなり少なかったでしょうね。

 日本は地震国なので建物には耐震などの備えが進んでいるから、怖いのは地震が誘発する津波や火災のほうで、被災を拡大させる原因もそこにあります。3.11のように原発に被害がおよぶと尚更、福島の原発は廃炉まで数十年を要し、周辺住民は強制避難を余儀なくされて故郷の復興も閉ざされてしまう状態です。

 明日にも福島第一原発事故の避難指示区域が再編されるようですが、読売新聞によると「放射線量が高く、事故後6年は戻れないとされる帰還困難区域の住民は、大熊町、双葉町、富岡町、浪江町など計7市町村で、合計2万5342人」だそうです。震災後2年が経ってもこの惨状ですからね。

 原発立地の福島だけでなく、宮城、岩手、茨城、千葉の太平洋沿岸県が地震・津波の被災を蒙り、いまだ立ち直れないでいるのに、日本経済が活気付いたのなんのという昨今の風潮はどうしたことでしょう。なんだか、空々しくて真に受け取れないのは私だけでしょうかね。福島第一原発の汚染水漏れに茨城県東海村で先日起きた原子力機構の放射能漏れ。

 東海村の実験施設では作業員ら30人が被曝したそうだし、原子力関係の事故が頻発してますよね。西日本の南海プレートで向こう30年以内には巨大地震が、という予測報道も先日あったばかり。まぁ、私たちは何時どこで、命を失うような事件、事故に巻き込まれるかわかりません。ただ、命ある限りは危険を避けて生きたいものです。

 いやぁ~、私などもう充分に生きちゃった歳ですから、国の動向と言いますか、あるいは他人様の行く末を案じるなんておこがましいのですが、現状がどうにも腑に落ちないのです。これ、「年寄りの冷や水」ってことなんですかね。

 

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