2013年2月28日木曜日

アカデミー賞・・・か!


 アメリカ映画界最大のイベント、第85回アカデミー賞の授賞式が2月24日夜(現地時間)にありましたね。その模様がリアルタイムで日本にも伝わってきましたが、何だか浮世離れした豪華絢爛と言ったらいいか、High societyのお祭り騒ぎ、を見ているようでした。

 まず初っぱなのレッドカーペットも「権威」を演出してるみたいだったし、開式早々にミッシェル・オバマ大統領夫人がホワイトハウスからの映像だが 『アルゴ』(ベン・アフテック監督)の作品賞受賞の発表を(夫人はこの作品観ているのかしら)・・・なんで?

 どうもこうした演出には違和感を感じます。映画は観客の方へ向いているべきだし、一般大衆に支持されてこそ“なんぼ”のものではないのですか。まあ、米アカデミー賞もマンネリ化しているようですから、大衆離れも止むを得ないのかもしれませんが。

 主催者側の陣容、選考委員などの人容がどうなっているか、日本人の私にはまったくわからないので、ニュースなどで知った限りの印象でしか語れませんが、各賞がノミネートされた各作品にうまくバラ撒かれているのも如何なものか。

 いえ、おおよその見当はつきますが、アカデミー賞に限らず各国・各都市の映画祭で、それぞれが大衆を見据えた優れた映画人を輩出していることは確かです。そして、好みの映画を選ぶのは観客一人一人の選択であることも確かです。
 
 私などは天邪鬼ですから、あまり「権威」に縛られるのは嫌なんです。これは映画だけの話ではないのです。物事をどう見るかで「自分」が在るのだと思います。ですから、受賞とか著名とかに拘らず、真摯に世の中を(映画も)見つめたいと考えております


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