2012年11月16日金曜日

カイロを訪ねて

仕事柄、健康には人一倍気を使っている。食事や睡眠と適度の運動で体調を整え、一定のレベルを保つべく精進している。仕事現場はどちらかというと不規則だが、身体の自己管理は習慣的に行っている。

かと言って摂生に徹底している訳ではない。酒も飲むし、タバコも吸うから健康的な生き方とは違う。どちらも少量ではあるが、この歳まで病気知らずの幸運をよいことに嗜んでいる。

ただ、先日もカタール航空便で成田からドーハ経由(乗り継ぎ)カイロまでの行程で、成田~ドーハ間は約12時間の機内禁煙を強いられたが、そうした状況下なら吸えないことが苦にならない。


ところで、中東をはじめイスラムの国はぼくにはまったく未知の世界でかなりのプレッシャーを抱えて現地へ向かったのだが、部外者の気楽さもあった。首都カイロを中心にギザなど近隣都市を巡っただけの、それも4日間だけの滞在だったので、エジプト国を理解するなんてとても無理な話なのだ。

それでも異文化の履歴に触れ、首都の現状を垣間見て吃驚することが多かった。例えば、車社会という点では日本の比ではなかった。カイロ市内は車があふれ、片側二車線三車線の道路は渋滞だらけ、その上、各車が先を争うように車線変更して前へ前へと進み、交差する道路から出てくる車も直進車おかまい無しに割り込んでくる。

だから車線などあってなきのごときで信号もない。横断歩道も無くて歩行者はビュンビュン飛ばしくる車にお構いなく渡るし、馬車も車道を使っている。そんな状態だから交通事故が頻発しているそうだ。車同士がぶつかって運転者が罵り合っている様をぼくも車窓から4回も見た。

こうしたびっくりするようなことが沢山あってここには書ききれないが、東京でチマチマ暮しているぼくには羨ましいほど(とても住めないだろうが)エネルギッシュなエジプト人の生き様の一端を窺うことができた。

追記

エジプトから帰国したその日、同国のお隣りイスラエルがパレスチナ自治区ガザを空爆、その後停戦が成ったもののこれを仲介したエジプトの国内でも反政府運動が活発化、そして国連によるパレスチナの「国家」議決とめまぐるしい動きが見られている。


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