例年より開花が遅れていた桜前線も東京は1週間前に通過して、いまは葉桜です。すでに盛りは東北の地へ移りましたが、瞬時の満開といさぎよい散り際の桜は心情に響きます。これ、日本人独特の感傷なのでしょうかね。
さて、特別養護老人ホームというと社会から隔絶された施設で、ときに虐待などのニュースもあったりして、何だか暗いイメージを私などは抱いておりました。が、先ごろ身内の義母が特養老人ホームに入所しまして、自分の偏見を思い知らされました。
母は長年ひとり暮らしで、養子である私とは同居せずに過ごしてきました。92歳の高齢で1年前に要介護3の認定を受けたのですが、それでもヘルパーの支援で一人住いを続けてきました。 しかし、身体の衰えは致し方なく、周囲の強い勧めで昨年暮には本人も入所の意思を固めたようでした。
たまたま居住区に新築の特養ホームが竣工して、タイミングがよかった(入所希望者が待たされるケースが多い)こともあり、費用や居住環境等の面でも希望に沿うもので、トントン拍子に施設入りが決まりました。そして、この4月9日(月曜)に無事入所しました。
これまで自由気ままにわが家(木造2階建ての一軒家)で暮してきた母ですから、何かと不自由に感じたり制約もあって、8畳間の個室とはいえ環境に慣れるまでは苦労するでしょう。けれども、いまの老人ホームは想像以上に進んでおります。
まるでホテル並みの近代的設備ですし、もちろんすべてがバリアフリー様式ですから、築50年の木造家屋のボロ家に住んでいるよりは余程、安全・安心です。立地場所も公園の一画で、間近にかのスカイツリーも眺望できるのです。(ちなみに、その施設は荒川区内に建てられた「癒しの里 南千住」と申します)
まぁ、私にとっても一大事のことでしたから、3月の中旬ごろから1ヶ月ほどは自分の仕事を放ったらかしに(スケジュールをNGにして)入所手続きやら引越し準備やらに奔走してきました。そういう訳で、ここにきてやっと普段の生活に戻れました。
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