2012年3月2日金曜日

働き盛り

ひとは誰でも「働き盛り」という時期がありますね。
一般的には20代から50代までの40年間、俳優業では愛菜ちゃんみたいに子役で活躍していたり、政治家みたいに60代を超えても現役バリバリのひともいるから、一概に期間を区切ることはできませんが・・・。


ただ、おのれの歩んできた道を振り返ってみると、やはり一般的な期限に当てはまります。俳優はどちらかといえば特殊な職業と言えるんでしょうが、いえ、本人は職業というよりアーティストまたは芸人だと思っていて、職業意識などなくて半分遊び人の感覚ですね。


しかし、公的書類などの職業欄には「俳優」と書くほかなくて、一応「俳優」とか「仕事」という言葉を使ってますが、働き盛りという時限では業種は関係ないのかも。60歳か65歳定年制で働いている企業マンや職工さんらと同様、青年期から壮年期が最も油がのりきる時期ですからね。


ほかの業種にも通じると思うのですが私の場合、舞台からテレビ・映画の映像に活動の主軸を移してきましたが、働き盛りの期間にお世話になり可愛がって頂いた舞台の演出家、映像関係のプロデューサーや監督さん、劇団主宰者や所属しているブロダクションのマネージャーなど、ほとんどが現役を定年で引退したり、大半が物故されてしまいました。


ですから、現場(仕事場)へ行けば初顔の若いスタッフ、嫌でもこちらが年寄りであることを実感させられています。それに、名が売れている訳ではないからどんな芝居するのかと計算できない。出演機会が少なくなるのは当然の成り行きです。


それに加えて、こちらも創造面で若いひとの感性について行けるかという不安を抱えながら演じなければならない。おのれは現役のつもりでも現場は働き盛りが中枢ですからね。


まぁ、この仕事は真摯に、謙虚に、が第一ですし、物怖じする歳でもありませんから、いまは何事にも達観した境地で歳相応に行こうと思って居ります。

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