2011年10月10日月曜日

犬も歩けば・・・・


先日(10月3日)荒川区東尾久の実家から北区の動坂を経て、文京区の白山通りへ出て、新宿区飯田橋まで散歩した。途中、白山神社や東京ドーム裏手の春日公園などで道草しながら、ほぼ10kmの行程だ。
文京区春日1丁目の公園は春日通りに面した入口に徳川三代将軍家光の乳母春日局の銅像(写真上)があって、背面の植込みにひっそりと彼岸花(写真下)が咲いていた。


その後も散歩は欠かさないが、最近は10km位(2時間程度)が丁度い
い。ぼくにとって散歩は俳優としての体力を維持するためなんですが、
懐かしい場所や知らない街を巡るのは楽しいものです。先日のコース
は“懐かしい”部類ですが「犬も歩けば棒に当る」で、その都度、発見が
あります。歩きながら眼にする風景は心に響く。それに、歩くと脳も活性化するようで、考えごとに最適ですね。

ひょんなことから劇団に入り、半年もしないうちに俳優座劇場で初舞台
のチャンスが巡ってきた。当時は演劇のメッカーだった同劇場の舞台を
踏めたことが病み付きになり、プロを目指してうん十年。この間、舞台で
は食えないのでテレビへ進出、脇役・端役ながら何百本のドラマをこなし
て来ました。ここまで続けてこれたのも少ないながら途切れなく仕事が
入ってきたからでしょう。

舞台は自主公演ですからノーギャラだったし、テレビや映画の仕事を2~3か月もNGにしないとできないので続きませんでした。だから劇団を抜けてテレビ中心の俳優生活に切り替え、舞台は客演という形でしか出来なくなりました。
そんなこんなで現在に至りましたが、舞台も映画もテレビもすでにぼくらの時代は終わりました。

とは言え元来が「脇」ですから仕事がまったく無くなったわけではありません。この商売はおのれが動かないと(それが最も不得手)チャンスも芽生えませんが、物欲しげに何でも演れますなんて柄でもありません。恥ずかしながらオーデションでもなんでも受けますが、納得づくでなければ演れません。

それに歳も歳ですから、もう道楽とか隠居が許されましょうし、例えホサれても悔いはない。ですから、妥協しないで我が道を散歩したいと思うこのごろです。


*所属事務所・俳協 HP http://www.haikyo.or.jp 

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