2011年7月8日金曜日

心底から感動できるもの

←近所でムクゲの花が咲き始めた。
連日30℃を超える暑さ、この花を目にすればいよいよ“夏本番”です。

でも、まだ梅雨が明けないので、じめじめと湿気の多い気候だから、身体はだるいし眠気は襲うしで、スカッと爽快とはいかないよ。夏の花といえば低木のアベリアなんかも咲き出した。東京の西多摩地区ですけど。

いま、いろいろと原発の問題が騒がれてますが、その関連かどうか22年前に封切られた今村昌平監督の映画「黒い雨」が各地で再上映されてます。井伏鱒二の同名小説を映画化したもので、広島の原爆被災を扱った本作。東日本大震災と福島原発の事故に重なったんでしょうかね。もっともこの映画にはスーちゃんこと田中好子さんが主演していて、3.11大震災の翌月4月に田中さんが死去され、その代表作として「黒い雨」がメディアにとりあげられたことで、この映画の存在すら知らなかった若い人たちにも関心をかったのでしょう。

いずれにしても、本作に限らず「人間」の生き様の根幹に触れるような映画、例えば黒澤明監督の「生きる」とか、小津安二郎監督の「東京物語」など、いい作品は沢山ある。最近は、古い秀作を専門に上映する映画館が無くなったけど、DVDなどで観ようと思えば何とでもなるよね。それこそ、老若男女を問わず、上っ面でなく心底から感動できるものを観れる。多分、感性は十人十色でも、他人と共感できるってことが生きる上では大切なんだよね、きっと。

0 件のコメント: