2011年6月22日水曜日

平常心・・・在るがままに!

東日本大震災から3ヶ月が過ぎてぼくもどうにか平静を取り戻せた。東京に居住する者が?──と思われるかも知れないが、安全圏にいた人間にとってもこの度の天災はショックだった。〔命〕の危うさというものを噛みしめ、大袈裟に言うなら「死生観」を根底から揺るがされた。いまだに収束が見えない福島原発の事態も合わさり、少なからぬ不安は残るが・・・・。

あの大震災が起きた日の1ヶ月前、ぼくはパリに遊び足をのばしてノルマンディー地方の旧跡・モンサンミッシェルなどを見学したり、パリから鉄道でロンドンへ行っていた。カミさんと格安ツアーを利用しての貧乏旅行だったか、日本での平凡で煩雑な日常から逃れるために、年1~2回こうした旅を続けていて、ぼくの唯一の息抜きなのである。

だが、今回は帰国後に滞った仕事や雑用を片付けたいる最中の東北沖大地震である。旅行から帰ってきたあとの紀行文や写真の整理など、まったく手付かずのままだったが、最近、やっとさきの仏・英体験を振り返る余裕が出てきた。
パリで「オペラ座の怪人」の舞台になった「オペラ座」(写真上)やルーブル美術館を訪ねて、身震いするほどの感動を味わったことなど、徒然に想い出して行ければ、と思う。

さて、仕事の話を少々、最近ぼくは一般公開の映画やテレビドラマにはほとんど出ていません。企業の広報・啓発ものといいますか、その種類のDVDやVPでお茶を濁しています。かといって、そうしな映像作品もドラマ仕立てが多いので演技面では何ら変わらない。やはり真剣勝負でやらないと評価を得られないし、俳優としての取り組み方に違いはないのです。

いかにその人物を自然に演じるか、ぼく自身とはまったく別人の役柄を、です。それを、あたかもぼく自身がそういう人間だと観えなければ仕事になりません。が、取って付けたような芝居はしたくありません。ですから、自分の殻を意識的に壊さないといけない。しかし、こうした所作は本来、役者に限ったことではないかも知れませんね。

*所属事務所・俳協 HP http://www.haikyo.or.jp

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