あの大震災が起きた日の1ヶ月前、ぼくはパリに遊び足をのばしてノルマンディー地方の旧跡・モンサンミッシェルなどを見学したり、パリから鉄道でロンドンへ行っていた。カミさんと格安ツアーを利用しての貧乏旅行だったか、日本での平凡で煩雑な日常から逃れるために、年1~2回こうした旅を続けていて、ぼくの唯一の息抜きなのである。

パリで「オペラ座の怪人」の舞台になった「オペラ座」(写真上)やルーブル美術館を訪ねて、身震いするほどの感動を味わったことなど、徒然に想い出して行ければ、と思う。
さて、仕事の話を少々、最近ぼくは一般公開の映画やテレビドラマにはほとんど出ていません。企業の広報・啓発ものといいますか、その種類のDVDやVPでお茶を濁しています。かといって、そうしな映像作品もドラマ仕立てが多いので演技面では何ら変わらない。やはり真剣勝負でやらないと評価を得られないし、俳優としての取り組み方に違いはないのです。
いかにその人物を自然に演じるか、ぼく自身とはまったく別人の役柄を、です。それを、あたかもぼく自身がそういう人間だと観えなければ仕事になりません。が、取って付けたような芝居はしたくありません。ですから、自分の殻を意識的に壊さないといけない。しかし、こうした所作は本来、役者に限ったことではないかも知れませんね。
*所属事務所・俳協 HP http://www.haikyo.or.jp
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