過日(4月23日)演劇集団「未踏」の創立45周年記念イベントが東京・北千住のシアター1010で催され、ぼくも出席した。創立メンバーの端くれに名を連ねていたのと、それも3年ちょっとの在籍だったので顔など出せる立場ではないのだが、旧友と会いたい一心でかけつけた。
ぼくは、この演劇集団を主宰している立川雄三さんと、劇団泉座を主宰していた玉川伊佐男さん(故人)に育てられたといってもよいほど、このお二方には大きな影響を受けた。自分がここまで現役を続けてこられたのもお二人のお陰だと言えるし、その意味で恩師だと思っている。
泉座は山本礼三郎、望月優子、藤原鎌足、三島雅男(のちに俳優座へ)さんら、年配者なら映画で顔をご存知の方も多いと思うが、錚々たら俳優陣で結成された劇団だった。ぼくは児童劇団の青年部に半年ほどいて初舞台を踏んだあと、プロをめざしたくなり泉座へ入った。
そして、この泉座時代に劇団員のほとんどが映像関係のマネージメントを委託して、現在ぼくも在籍している俳協 に所属した関係で、泉座、未踏の諸先輩で現役を続けている方たちとは事務所や仕事場で会う機会がないわけではない。
未踏の45周年の催しでは今月20,21日(シアター1010)26~28(両国・シアターX)本公演の制作発表も行われ、立川さんが久しぶりに書き下ろした作品「うそつきテコちゃん」を、キンダースペースの原田一樹氏の演出で上演する。
ぼくが退団したあと、未踏は小・中学生を対象にした児童演劇のほうに舵を切ったようで、全国規模の学校公演を行っている。劇団の主力も若返り、今公演でも20代の出演陣が活躍する。その若いメンバーと交わり、自分の未踏在籍時代もこの年代だったなぁと感傷にも浸ったが・・・・
旧友らと親交を温められたことが何よりだった。
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