2010年12月23日木曜日

運の良し悪し


12月も下旬だと言うのに暖房要らずの暖かさ、快晴の日には自宅のベランダから、秩父連峰から静岡の大室山までがぐるりと見渡せる。風が吹き、冬場の澄んだ空気が眺望を助けるのか、この季節の眺めは格別だ(写真)。
残念なのは中央の建物が富士山をすっぽり隠していることだ。 我が家が一戸、右か左にずれていたら霊山を連日拝めたのだが・・・・。

運の無さ、でしょうか。人生、理屈では説明できない運というものに左右されるようだ。住いだけではなく、人はこの世に生れてから様々な局面でこうした運の有無に見舞われるようで、例えば仕事や人との出会いの面でも大いに運というものを感じます。いまこうして在る自分も、おのれの意志や努力の結果というより、運の介在を感じてしまう。

しかし、不運もあれば幸運もあるわけで、運の無さをあまり嘆いても始まらない。むしろ、幸運だと思える事象に感謝したほうが勇気が湧いてくる。この歳まで無病息災でこられたことなど、まさに幸運と言えるだろうし、向上心とか努力を問われると自信が揺らぐ。俳優という稼業は己の肉体や声が商売道具だから、日常の訓練だけは欠かせないのだ。

手足が思い通りに動かなかったり言葉が通らないと困るのは本人。訓練というと聞こえいいけど、半分は体調維持が目的なんだ。ひとりでは出来ない仕事だけど、俳優の作業って誰の助けも借りれない孤独なもの。他人の迷惑にならないよう自分に出来る範囲のことをやる。だが、ときには出演を断ることもある。役柄や作品に納得できないと演じられないのだ。
今年もあと僅かになりました。何かと気忙しい年の瀬ですが、みなさまにはお身体にご留意されまして、よい年末・年始をお迎え下さい。

*所属事務所=俳協 HP↓
        http://haikyo.or.jp/
  

0 件のコメント: