米映画「アバター」のヒットで3Dが注目されて以来、
映像の未来や可能性がそこにあるかのような騒ぎで、
テレビにまで3D指向が伝播しているけれど、
はたしてこの潮流は本物と言えるのだろうか?
映画は無声からトーキー、モノクロからカラーへと、
その移行期には革命的ともいえる進化を遂げてきたが、
3Dがこれに匹敵する映像の革命なのかというと、
どうも自信が持てない。
かつて、シネマスコープが登場したときにも、
スクリーンの横幅を長大に伸ばして吃驚させたものだが、
奇をてらった改革というのは飽きがくるもので、
スコープ式も観客の視界を配慮した基準枠に統一された。
くだんの3Dもので最も気になるところは、
専用の特殊メガネを着用しなければ効果が出ない点だ。
そして、いわば視聴の錯覚を誘発して見せるのだから、
生理的な負担もかなり大きいのではないか。
まあ、3Dのような新たな試みはこれからも必然であるが、
映像自体の本質はそう変わるものではないから、
撮影媒体の技術(フイルムからデジタルなど)の進化にこそ、
未来も、可能性も期待できるのではないかと思う。
ところで、本業(俳優)のほうは少々停滞気味なんですよ。
所属事務所の俳協(http://haikyo.or.jp/)が、
外部から声優集団というような印象を持たれているようで、
いわゆる顔出し(映像部)の売り込みが難しいんですね。
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