日本人の国民性ってもんは確かにあるんでしょうが、
人と同じでいたがる──というのもそのひとつらしいですね。
最近はグローバル化の影響なんでしょうか、
国民性も時代とともに変わると捉えるべきなのか、
同じでいたがる人は随分減ってきたように見えます。
銀座や渋谷、新宿などの繁華街を歩きますと、
行き交う人々の服装が実にバラエティーに富んでいて、
着こなしの趣味というか幅がすごく広いんですよね。
ぼくなど戦前生まれの人間ですから、
外出時には傍目に不快感を与えない服装を選んじゃう。
ところが今は何でもありなんですよね。
人それぞれ思い思いの格好が許されることは悪くない。
これは、思想や信条を含めた日本人の幅が、
かなり広範になってきた証ではないかと、
大袈裟かも知れないけど肯定的に考えてます。
ぼくは俳優なのでどちらかと言うと、
人と同じであることを避けて独自性に腐心してきたけど、
育った時代が時代なもんですから、
人と同じでいたがる自分(そのほうが楽なもんで)を、
処世術として抱え込んでしまったとかろがあるんですよ。
まあ、時代の所為にするのも卑怯なんですけど、
身に付いたサビみたいな習性はなかなか抜けません。
これだけ自由な世の中なのだから、
思いっきり個性的な服装で闊歩した気持ちなんですが、
どうも歳が邪魔して思い通りにはなりません。
若いうちが花・・・・なんて情けない心境ですが、
若いころには見えなかったものや感じなかったものが、
いまだから見えたり感じたりできることも多いので、
長生きも悪くないなって考えてるんですよ。
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