2009年4月20日月曜日

気ままにわが道を!

 若いころ、社会の慣習として人々が日常考えたり行ったりしている些事に、訳がわからず面喰って、いわゆる“大人の常識”というものに嫌悪感を募らせ、厭世的になった時期がある。

 産業界で新製品を生み出したり、生活の利便性を追及したりするときには、そうした人間の慣習をプラス思考で摘出しているように思える。

 私の場合は不条理感の延長で俳優という職業を選択してしまったが、この業を突き進むうちに、若い時分に感じていた人間社会の常識に対する疑義を持ち続けないと、仕事にならないことがわかった。

 あんな大人にはなりたくない──と、世間を見下していた張本人が既に「あんな大人」の域には入っている。成長したのか、堕落したのか、それは他人様の判断に委ねなければならないが・・・・。

 ただ、ひと様に媚を売るような生き方だけはしたくないし、しなくとも済む世代になった。世俗に溺れず、かつ常人としての了見を持って、気ままにわが道を行ければと考えている次第です。

 私的戯言を、最後までお読みいただきまして有難うございました。

 *所属事務所 俳協 HP↓
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