今年は松本清張の生誕100周年にあたるそうで、いろいろと記念行事が企画されていますね。「点と線」や「砂の器」などの推理小説、戦後の謀略事件を扱かった「日本の黒い霧」などの実録物と、著作は実に多い。
私、生前からの大ファンでして、その著作はリアルタイムで読んでいます。当時の記憶では、それまでの現実離れした推理小説と一線を画す現実的でリアリティーのある物語に衝撃を受けました。
いまでも愛読書としてときどき読み返しておりますが、社会派と言われるだけあって、当時の時事問題や人間模様が鮮明に描出されてますね。その時代の風俗とか社会情況もわかるので、最早、時代考証の価値もあるのでは・・・。
まあ、清張人気の凄さは多くが認めるところで、映画化、テレビドラマ化は枚挙に暇が無いほどですよね。かく言うわたくしめも5~6本、関わらせて頂きましたが、今となっては大変ありがたくもあり、誇りにしたくもであります。
いや、関わったと言っても皆様の記憶に残るような役どころではありません。ほとんどチョイ役でして、テレビのほうで「わるいやつら」にヒロインの夫・横武常二郎役で、「帝銀事件」に帝銀行員・西川道彦役で出ました。
この二作品は役創りに苦労したのでよく覚えているのですが、他にもテレビの連ドラで、清張作品の「夜光の階段」に内田刑事役で出ています。いまは亡き三木のり平さんとご一緒してたのですから、古い話です。
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