一風変わった特異なキャラクターを有する、灰汁(あく)の強い俳優に対する固有名詞だと思っていたら、広辞苑には「劇中人物の深刻な性格を巧みに表現をする才能を有する俳優」ですと・・・。
どうなんでしょうね?私としては「表現をする才能」よりも、俳優個人の性格こそがその称号に相応しいと思いますね。深刻な性格を巧みに──と言うけれど、それって俳優自身の固有の性格と深く関わるのではないかしら。
で、人の「性格」ってやつ。広辞苑に「各個人に特有の、ある程度持続的な、感情・意志の面での傾向や性質」とある。これって抽象的すぎて気に入らないなあ。それなら同じ岩波書店の国語辞典にある「先天的な気質と後天的な影響とによる、その人の感情・意志などの傾向」のほうが納得できる。
ところで自分の性格ですが、傍目(友・知人から)では生真面目、几帳面、寡黙、取っ付き難い、などがあげられます。正直、自身ではよくわからないのですが、他人にはそのような印象を与えているようです。
小学校の低学年のとき、久し振りに集まった親類が記念写真を写そうということになりました。人見知りの私は恥ずかしくてその集団に加われずにいたのですが、出来上がった写真には、一団から離れた暗い物陰に心霊写真みたいに自分が写っている。
生来の性格というのは宿命みたいなもので、意固地な面は今だに変わりません。他人に生真面目、篤実温厚などと見られるのは面映くて仕方がない。印象はその人の主観ですが、大方の予想なら当たらずとも遠からじ、ですかね。
とことが私、競馬、パチンコといったギャンブルはするし、女の人には惚れっぽくて助平だし、生活態度はけっこうチャランポランなんです。ギャンブルにしても女性にしても、単独行動で行える範囲ですから、友・知人の多くは知れば吃驚でしょう。
別人格(と言えるかわからないけど)を隠すつもりも、卑下するつもりもありません。人の性格って決して一面的なものじゃない。俳優をやっていると、つくづくそれを感じますよ。人間の個性って不思議だし、魅力的だし、実におもしろいです。
最後までお読み下さいまして有難うごさいました。
*所属事務所・俳協HP↓
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