目覚めて時計を見ると午前6時15分、外はまだ暗い。大晦日は0時過ぎまで起きていたので少々寝不足だ。それで、6時半からのラジオ体操は省略して屋外へ出る。天気が良ければ元日の日の出が拝めるはずだから・・・冷気が心地よい。
わたしの棲まいは高層の集合住宅の9階である。東の空がかすかに赤みをおびてその前兆を確認する。待つこと10数分、やがて神々しいばかりの太陽が昇り始めた。棲まいのベランダからの眺望であるが、太陽は新宿方向の彼方から現れる。
昨夜来、北海道や東日本では大雪が降り続いているのに、東京の郊外である多摩西部のここは嘘のような快晴の天空である。決して信心深いとは言えないわたしだけれど、日の出を拝んでこの身の幸せを感謝した。
想えば、米国発の金融危機にはじまった不況の嵐、派遣切りなどと騒がれた雇用不安、政治の混迷などなど、明るい材料は皆無に等しい年明けだが、しかし、だからこそ己の軸足をしっかり固定しておきたいと思う。
巷の喧騒や風潮に流されず、真摯に己の生き方を貫き、この苦境を乗り越える算段を考えて行きたい。俳優としてはまったくの無名であり、不遇をかこっているが、この仕事をライフワークに選んだことに後悔はない。
今年どれだけの仕事が叶うかわからないが、悔いのない生き方だけは何が何でも貫きたい。「耐えて、楽しく」──そんな生き方になるのかも。とにもかくにも、不穏な世の中だけは御免だし、新年がそうならないようにベストを尽くしたい。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。
──皆さま、新年あけましておめでとうございます──
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