ひとの芝居を観ることは俳優の勉強になります。
「寅さん」こと今は亡き渥美清さんの映画・演劇鑑賞の多さはよく知られた話ですが、私も六本木の俳優座劇場などで、何度か渥美さんをお見かけしたのを覚えています。
「勉強のためじゃないんだよ。好きだから来るだけ」と渥美さんは言ってましたが、どうしてどうしてその批評眼は鋭く、怖いほど威厳のある方でしたよ。
ひとはこの世に生まれたときから、人の振りを見て成長するのではないでしょうかね。ひとは物真似、模倣によって言葉も仕草も身につけて行く。
なまじ自我が芽生えたり、自尊心とやらを意識しだすと、他人の真似や既存のものを模倣することが悪い事のように言われたり、否定されるけれども・・・・。
ひとの生命、生活というものは常に「人の振り見てわが振り直せ」が基本ではないですか。原点と言ったらいいでしょうかね。
ですから、いま話題の後期高齢者医療制度をはじめ諸々の社会問題にしても、いろんな国の良いところを真似ることだと思いますよ。
環境問題が全世界の共通項になっているこんにち、国境とかナショナリズムにこだわっている時代ではないでしょう。
人間としての在り方を真似る雛形は、先進国、途上国に関わりなく世界各国にきらめいているのです。私は、そう信じています。
↓所属事務所 俳協
HP= http://www.haikyo.or.jp/
0 件のコメント:
コメントを投稿