2008年3月20日木曜日

お彼岸とカーナビ

 彼岸の墓参りにカーナビを使って行ってきた。

 東京の郊外にある自宅から墓がある浅草(台東区)までは約35キロ、渋滞がなければ1時間3~40分で行ける距離である。地方の方なら「え~そんなにかかるの」と驚かれるかもしれませね。でも、都会の住人にとっては特別なことではないでしょう。

 30数年も前から春秋のお彼岸は車なんですが、今回は2ヶ月ほど前に初めてカーナビを取り付けたので、機器に慣れたいと思ったのです。自己流で通った道路より機器の案内路のほうが早いかも、という面白半分の試行でもあったのですが・・・・。

 結論から言うと、交通量の多い道路ばかり指示されて、距離数は若干節約できたものの所要時間が1時間余もオーバーする散々なものでした。そして、初期に道路地図で探した自分の選択道路が正解なんだと、改めて感じ入った次第です。

 カーナビにしても、PCのインターネットにしても、便利この上ない機器ではありますが、それは情報を得るという意味合いのものであって、個人の思考や感性を鈍らせる危険性をはらんでいるのではないでしょうか。

 そんな事を感じたカーナビ初体験でした。エッ、未知の場所を訪ねるのに、これほど便利なものはない──はい、それは重々承知しておりまして、機器というものは使う人間の使い方によるんですよね。そこをわきまえて大いに利用させていただきます。

 ところで、私の先祖が眠る墓参り先のお寺は「聖徳寺」といいまして、台東区松が谷2丁目3番地に所在します。浄土宗の寺で、宗祖は法然、京都・知恩院の流れを汲む門跡です。聖徳寺は規模は小さいですが、江戸の水路・玉川上水を開削した玉川兄弟の墓所でもあります。浅草の周辺にはこうした小寺が沢山あるんですよ。

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