2010年5月20日木曜日

鮮度が勝負どころ!

日頃の生き方とか生来の性格というものは、
どんな小さな役をやっても出てしまうもんですね。
これはなにも俳優に限ったことではなくて、
どんな職業にも言えることなんだと思うのですが、
滲み出てしまう個性ってやつが実に面白い。

いや、自分に関して言えばそれは疎ましい現象で、
どんなにチャランポランな人間を演じても、
生真面目で寡黙な普段の性格が出てしまうので、
面白味も深みもまったくないんですよね。
細身の柄や持ち味に合う役とか端役が多いので、
なんとか続けてこられましたけど・・・・ね。

まあ、この職業ってのは“仕事”と言えるかどうか、
ただただ夢を追いかけているようなところがあって、
それも生涯果たせぬかも知れない“夢”をね。
だから、現場から離れないなめに来る役は何でもと、
ある意味、便利屋的に受けておるんですよ。
ところが根が不器用だからいつも悪戦苦闘している。

最近は映画にしてもテレビドラマにしても緊縮財政で、
そのしわ寄せがぼくらみたいな脇役にモロかぶり。
でもね、もともと稼ぎ目的でやってる訳でもないから、
ギャラの話はいっさい事務所任せなんですよ。
やってみたい役だったらノーギャラでもやりたいと、
そんな気概は俳優なら誰でも・・・・じゃあないですか。

だから自立できないのかも知れないんだけど、
かと言って己の実績など吹けば飛ぶほどのもんです。
この業界は過去にどれだけの仕事をしたかなんて、
あまり関係ないし、問題にもならないんですよ。
今をどう生きてるか、その鮮度が勝負どころなんよね。

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*所属事務所 俳協 HP↓
       http://haikyo.or.jp

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