2008年2月25日月曜日

仲間と別れるとき

 歯が零れるように、また一人、仲間が逝きました。私もそういう年代なのだと、つくづく思いしらされています。

 去る2月22日、所属事務所(俳協)の俳優・山崎猛さんが亡くなった。享年63歳。

 何度か現場を共にした同僚だったので、この訃報には驚きました。彼は私と違って社交家であり、役者稼業に向いていたと思います。

 昨年、私が娘と一緒に芝居を観に行った折、劇場近くのコーヒー店「ドトゥール」で偶然彼と会い、娘を紹介したのが言葉を交わした最後でした。その後、事務所の通信物で彼の病気を知ったが、たいしたことはないだろうと軽く受け流してしまった。

 24日午後6時から執り行れた通夜(練馬区・江古田斎場)に、途中合流した俳優仲間と一緒に弔問したが、彼をしのぶ生前のつきあいと共に、わが身の明日をこの場に置き換えてしまう。歳のせいでしょうね。告別式は今日25日午後1時半から同所で。

 一方、業界ではこの日、米アカデミー賞にノミネートされていた浅野忠信さん出演の映画「モンゴル」が惜しくも落選、というニュースが飛び込んできました。落選とはいえ華やかな表舞台です。

 俳優という職業はとかく、きらびやかな面ばかり強調されますが、多くは地味で地道な活動なんですよね。でなければ一生の仕事には成り得ませんもの。

*所属事務所URL=http://www.haikyo.or.jp

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