1960年に俳優をこころざして小劇団に入り、舞台を中心にテレビにも進出して端役ながら役をいただけるようになったのは、ひとえに時代の恩恵が大きかったと思う。テレビ業界のドラマ制作も草創期であったし、もし、こんにちのように技術的に進化が著しい映画・テレビ界であったなら、ボクみたいな不器用者の出る幕はなかったろう。
まぁ、長くこの業界にいるので、この歳(77歳)になってもお声をかけていただき、細々ながら現役でいられるけれど、ただひとつ初心を叶えられず心残りなことがある。それは、浮き草稼業の不安定さを免れない俳優業を、なんとか欧米のような確固とした組合(Union)のような組織化が成らなかった、ということだ。
日本にも映像(声優を含む)関係の俳優の大部分が加入している協同組合日本俳優連合(日俳連)という組織はある。しかし、その活動はまだまだ対外的に俳優の人権や資格に関わる扶助団体とは言えないし、ボクが生きているうちには・・・・・・いや、そうした俳優の強力な組織化を半世紀も前から捨てられないボク自身が時代遅れって気もするけどね。
ところで、日俳連が3年毎に更新している「組合員証」と映像三団体連絡会の「会員之証」が本日、届いた↓
現在、ブラジル・リオデジャネイロでパラリンピックが開催中、日本国内は台風が相次ぎ、大気が不安定で局地的な大雨が各地を襲い、岩手県や北海道などで大きな被害が出た。
被災された方々の苦難を思うと、なんだか自分のことばかり考えてはいられない。
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