2017年11月21日火曜日

人生八十年の時代!

 人生八十年の時代になったという。但し、これは「日本人が」という注釈を付けなくてはならない話で、人類の平均寿命はとなるとどうなのだろうか。そして、長寿国と認められるJapanも、明治、いや昭和の太平洋戦争の頃までは人生五十年と語られていたはずである。

 想えは遠くへ来たもんだではないけれど、少子高齢化社会などの現象もあって、長寿を喜ぶべきか悲しむべきか迷うところだが、小説家の佐藤愛子さんの言葉をお借りするようで恐縮ながら「九十歳で何がめでたい!」と、寄る歳並の真実を追求したくもなる。

 例えば今から70年前の日本、広島・長崎の原爆被災、東京をはじめ主要都市が壊滅に等しい戦火で国が敗れた。この敗戦を契機に日本は大転換する訳だが、戦前に無くて戦後生まれた主な物を揚げると洗濯機、冷蔵庫、テレビなどの電化製品の一般家庭普及がある。近年、携帯・スマホが常態化しているが、個人宅の固定電話の普及も戦後のことである。

 戦後の高度成長期を支えた団塊の世代が定年で高齢者の仲間入り、同時にインターネットの普及下に育った平成生まれが現役世代となった昨今、思えば遠くにーーの感覚を60代以上ならば否応なく実感するところであろう。それが時流の必然とはいえ社会の現実なのだ。

 まぁ、世代間の葛藤はあるにしても、居心地の良い関係を維持したいものである。燃えるような紅葉(写真はドウダンツツジの植え込み)に気持ちが和むとか、ごく些細なことでも意外と交歓できたりする。要は、相手の立ち位置を理解できるかどうか、なんでしょうが、老若男女のコミュニケーション能力というものが問われそうですね。

 先ずは、歳を忘れて頑張りましょう!

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